埼玉県飯能市にある自由の森学園という学校に呼んでいただけ、車椅子での生活などの話をしてきました。学校は中学校と高校があり、高校2年生が対象でした。

 学校の名前の通り自由な学校で、普通の学校とは違う雰囲気で、周りの評価も他校以上に賛否両論。「自森(皆、ジモリと呼びます)に行くんだ」と言うと、「行っても大丈夫なの?」と心配する人もいれば、「楽しいらしいよ」と言う人も。
 それは、“自由” と言うのを勘違いして“何でもあり”と認識している生徒さんも中には少なくはないからなのではないかなと思ったけれども、それはどこも同じと思うので、自森だからとあまりに騒ぐのも変だと思ったのでした。

 そんな僕は初めての高校での講演で緊張していたけれど、皆、凄く良く聞いてくれて質問もしてくれて、障害の話だけでなく、モトクロスの話とかでもビデオを見ながら盛り上がり、凄く楽しかった。

 給食も出してくれたのだけれど、僕は体調が悪くて食べられない日が続いていたため、食べられなかった…。しかも、「食べましょう」と持ってきてくれた生徒さんはとても可愛かっただけに悔しさ倍増。「胃薬を持ってくるのだった…」「健康第一」などと、いろいろ考えてしまい、本当にショック。

 取りあえず給食を机に置いて、その娘がご飯を食べていたそのとき、先生が「野菜だけでも食べれば?」と言ってくださり、先生もとても綺麗な方だったので「そうだ! サラダなら食べられた!」と喜んだそのとき、「食べましょう」と持ってきてくれた娘と目が合ってしまった…。

 「私じゃ嫌で先生なら食べるのね…」(良く入院中に「岡部君は若い看護婦さんじゃないと食べないのね…」と言われた辛い想い出がよみがえる…)と思われたらどうしようと思い、断ってしまった。貴聡、一生の不覚。

 結局食べたのは男の生徒さんからもらったサクランボ1つ。無念…

 しかし、そような出来事にも負けず、午後も楽しく話せて本当に良かった。

 以来、学園祭や合唱祭に呼んでもらえたり、展覧会の用意でどうして良いか分からないときに生徒さん達が何人か手伝いに来てくれたり、また皆と会いたいです。もう卒業してしまったけれど…。